何故リハビリが必要か

1.(リハビリの必要性)

高齢者の疾患は、多臓器にわたる疾患が認められ、症状が非定型的であり、慢性化しやすく、機能障害につながりやすく、合併症を併発しやすい。そして社会的要因や環境により症状が変動しやすい。高齢者は、複数の慢性疾患をかかえている可能性があります。
 医療技術の進歩により、数々の病気を早期に発見、治療できるようになったが、すべての疾患を完全治癒に持っていくことが困難な場合が多いのです。疾病を根治するのではなく、慢性疾患を持ちながら、自立した生活を維持することも大切です。

2.(疾患の対象)

老化により、骨関節・筋などの運動器、呼吸・循環器系、神経系、精神機能、代謝機能など多くの臓器に形態的変化と機能的変化をもたらします。これらのことが、高齢者に特有の疾病を発症させることになります。
 具体的には、脳血管障害、認知症、パーキンソン症候群を中心とした中枢神経障害、転倒による大腿骨頸部骨折、脊椎圧迫骨折、変形性関節症、変形性脊椎症、骨粗鬆症などの整形外科疾患、肺炎や慢性呼吸不全などの呼吸器疾患、心筋梗塞や胸部手術後、血管手術、悪性腫瘍などの腹部手術後、糖尿病による神経障害もリハビリテーション対象疾患として多くみられます。