奈良市/大和郡山市/生駒市で展開している
高齢者・児童のための福祉医療グループ

サービス案内

SERVICE

DAYCARE VISITING SUPPORT

はじめに

保育所等訪問支援事業は、
児童発達支援や放課後等デイサービスと同じ
「障害児通所支援サービス」の一つです。

支援ニーズのある子どもたちに対して、普段通われている園や学校に、作業療法士等の専門スタッフが月に2〜3回程度訪問し、集団生活の中でのお困りごとに対して支援するサービスです。

子どもたちが実際に過ごしている生活場面を、専門スタッフが個々に評価し、先生方とも相談をしながら支援を行います。

「やりたい」という気持ちから始まる子どもたちの主体性を、「できた」という成功体験に繋げることを目標とし、 子どもたちの力を最大限に発揮できる環境を先生方とつくり上げていきます。

私たちの想い

作業療法士等の専門スタッフは、子どもの発達を認知、言語、身体機能、感覚、社会性といった観点から評価し、
どこに課題があるのかの仮説を立て、継続的に支援を行っていきます。

子どもの発達は様々なため、個々に①仮説を立て、②アプローチを行い、③結果を評価して新たな仮説に繋げるというサイクルを通して
支援することで、子どもの主体性を大切に発達・成長に繋げていきたいと考えています。

また、保護者様や担任の先生が感じておられる課題や目標をお聞かせ頂き、園や学校、家庭、その他支援施設との連携を図り、
子どもの発達・成長を担うコーディネーターとしての役割を担えればと考えています。

「発達特性」の中で、集団生活や社会生活の過ごしづらさや、周囲との関係が保ちにくくなるものは、「発達障がい」と呼ばれます。

「特性」を「障がい」に変えないように、子ども・周囲の関係性を支援していくことを大切にしています。

特殊教育(special education:支援が必要な子どもに対する教育)が進んでいるアメリカでは作業療法士や臨床心理士等の専門スタッフが教育現場に多く在籍しています。

日本でも今後、クラス運営の中で集団生活に困っている子どもに対して、専門的な観点から個別的なかかわりや支援ができる環境が必要と考えられます。

ご利用概要

対象となる方

  • 園や学校などの施設に通い、集団生活への適応に支援が必要な子ども
    (通所受給者証が必要となります)

※通所受給者証の支給決定はサービス種別ごとにされますので、 すでに児童発達支援や放課後等デイサービスの支給決定がされている場合でも、 保育所等訪問支援をご利用頂くためには、保育所等訪問のサービス利用について 申請を行い、市町村から支給決定を受ける必要があります。

訪問先

保育園、幼稚園、認定こども園、小中学校、高校、学童保育、特別支援学校など

訪問支援員

作業療法士等の資格を持つ専門支援員

対象エリア

奈良市・大和郡山市
(事業所からの距離によっては対応できない場合があります。)

サービス内容

支援員が、子どもたちが通う学校・園に訪問し、個別支援計画に基づき専門的な支援を行います。

実際に子どもたちが過ごしている場面で、認知、言語、身体機能、感覚、社会性といった子どもたちの力や環境を細かく評価します。
その評価にあわせ、先生方が感じておられる子どもたちの課題や目標を共有し、普段の生活の中での支援方法を一緒に考えていきます。

ケース例小学生 Aくんの場合

Aくんは、授業中ソワソワして、授業にも集中していないようです。
休み時間にもお友達とぶつかったり、お友達の持ち物を落としても謝れないので、周りは少し困っています。

評価

A君の様子から、何か(誰か)に当たっていても気付きにくいようでした。
お友達が「ぶつかった」と言っても本人にはその意識はなく、どうしてそんなことを言われるのか解りきっていない様子です。
また、授業中、学習椅子に落ち着いて座ることが苦手な様子もありました。 理由としては、触覚が感じにくく、からだの形や動きをイメージすることの苦手さが考えられました。

支援方法

落ち着いて学習椅子に座り続けるために、座面や背もたれに座布団やクッション、バランスボードなどを試し、Aくんが1番落ち着けるものを設定します。
これにより、Aくん自身のお尻や背中に体重が乗っていることが分かりやすく、少し落ち着いて座れることが期待できました。
落ち着いて座れる分、集中したい授業の活動にも、注意が向けやすくなります。

また、45分間座り続けることが苦手な様子なので、適度に立ったり動いたりできるよう、授業中にプリント配りや、集める係も担ってもいいのではないかとご提案します。

ケース例小学生 Bさんの場合

Bさんは、朝の会の際に座り続けることが苦手で、すぐに気になる玩具などに向かってしまいます。
玩具の使い方も力強くて、休み時間には、走り回っていることが多いです。
もっと、お友達と一緒に遊んで楽しんで欲しいのですが。

評価

じっとしていると覚醒(脳の目覚めの程度)が下がりやすく、ぼんやりする脳を起こそうと動き回りやすいことが考えられます。
また、固有受容感覚(体の大きさや位置、力加減を感じる感覚)の気付きにくさもあると評価できます。

玩具で遊んでいるときも、周りから見て力強いと思うくらいの動きでなければ、
Bさん自身には手を動かしているということがわかりにくいことが考えられます。

支援方法

お集まり前の時間や自由遊びの時間には、手押し車競争やお相撲、綱引きなどのしっかり力が入るような活動を、
お友達と楽しめるといいかと思います。 それにより、覚醒も高まり集中しやすい気持ちの状態になることが予想されます。

また、朝の会を実施する環境ですが、進行する先生の背景に目移りしやすい掲示物や玩具、園庭を避けることで、
活動への参加がしやすくなることが考えられます。

朝の会の活動自体に、動きのある手遊びなどの活動、静かにお話を聞く活動などを交互に組み込むのもいいのではとご提案します。

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